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外壁一部補修のお手伝い

2018/11/21 外壁一部補修のお手伝い

 

神戸市中央区にあるマンションで雨漏れがあり、一部足場を立てて補修する工事をさせて頂く事になりました。

 

朝から足場を設置する作業の打ち合わせでお伺いし、今から足場を組み上げる作業風景です。

 

外壁の劣化もそれなりに進んでおり、漏水していない箇所も傷みが進んでいました。

 

前の塗り替えから十数年経っているとの事でした。

 

今年の台風では、窓枠廻りからも雨水が入ったという事なのでコーキング打設も行います。

 

現在塗られている塗料の材質は、詳しく確認してみないとわかりませんがアクリル系のようです。

 

アクリル系は30年前ぐらいから有り、発色(艶)も良く安価なのですが劣化が速い(~7年位)です。

 

その後、主力になったのがウレタン系の塗料です。

 

アクリル系に比べて劣化に強く(~10年位)下地への追従性も有りますので20年前位から世代交代が始まりました。

 

その後、10年前位からジワジワと主役を交代し始めたのがシリコン系(アクリルシリコン系)です。

 

ウレタン系よりも更に耐久力(~15年位)がアップしています。

 

こういう世代交代がある中、絶対的な王者として君臨する「フッ素系」有ります。

 

このフッ素系、大げさに言うと一般家屋で使うには採算が合わない金額の塗料です。

 

中々塗り直し出来ない、東京スカイツリーをはじめ、鉄塔や橋梁といった建築物に塗るのが主流です。

 

そのフッ素系とシリコン系の間に位置するという塗料が、数年前から出てきました。

 

ラジカル(制御形)塗料と呼ばれたりハイブリットと呼ばれる商品です。

 

アクリル・ウレタン・シリコンは塗料の主剤の事を差していますが、ラジカルはラジカル合成樹脂が入っているわけではありません。

 

そもそもラジカルとは樹脂ではなく、塗料の白色顔料が太陽光を吸収することによって発生する物質で、塗膜の劣化原因になります。

 

このラジカルの発生を制御する成分(ハルス=光安定剤)混合しているのが、ラジカル制御形塗料(ハルスハイブリット)と言われています。

 

今回は建物が少しでも長く持って頂きたいと思い、このラジカル塗料を提案させて頂き塗布することになりました。

 

これから下地処理の後、塗装していきます。

 

また、ご報告させて頂きます。

 

 

閲覧頂きありがとうございます。

 

 

 

※塗料の注意点。

 

基本的には主剤により、耐久性や発色性が決まります。

 

耐久性能(右ほど高性能)

アクリル < ウレタン < シリコン < ラジカル < フッ素

 

但し主剤の混合率により、性能が大きく上下する事が有ります。

 

極端な話しフッ素系は高額ですので、99%アクリルで1%フッ素でも「フッ素系」をうたうメーカーも有ります。

 

なので工事前にしっかり、メーカーと商品名を確認することをお勧めします。

 

外壁工事は、下地処理 → 下塗り(シーラー) → 中塗り(仕上) → 上塗り(仕上) が基本です。

 

中塗り~上塗りを迎える頃、仕上用塗料の一斗缶が工事前に聞いた商品か確認をお勧めします。

 

 

 

 

 

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