雨漏れと漏水のお話し

皆さんは、雨漏れと漏水の違いはご存知でしょうか。

 

馬鹿にしているのかと、お叱りを受けそうですが、

 

水が漏れるとこれが意外に、判断に悩むことも有ります。

 

そもそも、「雨漏れ」は読んで字のごとく、

 

雨が原因で室内に、雨水が浸入している状態です。

 

それに対して、「漏水」には大きく2種類あります。

 

①給湯・給水の配管に何かしらの不具合が発生し、

 

それが元で、下階に水が漏れる場合。

 

②排水管にトラブルまたはオーバーフローが発生して、

 

それが元で、下階に漏れる場合です。

 

特に、水圧の掛かっていない排水管は割れる事は少なく、

 

詰まりが原因で有る事が多いです。

 

例外的には、上階の方が掃除中、盛大にバケツをこかし

 

床一面に水をぶちまけて、漏れたことも有りました。

 

また、素人の美装屋さんだったのか、玄関土間に

 

水を流しながら洗浄し、下階の玄関を水浸しに、という事も有りました。

 

例外は、特殊な事例なので置いときまして、本題の

 

「雨漏れ」と「漏水」はすぐに見分けられるでしょうか？

 

今回の事例は、3階建ての2階室内で天井から水が漏れました。

 

雨漏れは、基本的に最上階部分、この建物でいえば3階室内の天井で

 

起きるというのが定番であり、定石です。

 

ところが、2階室内の天井や壁なのです。

 

なので、「漏水」の線を考える事になります。

 

上水（給湯・給水）系統でしたら、常に水圧がかかっているので、

 

配管の不具合具合により、水量は異なりますが、

 

常に一定数の水が、落ちてくることになります。

 

実際、上階の水道メーターを確認しましたが、動いていません。

 

入居者の証言曰く、落ちてくる時とおさまっている時が有る。

 

この様な状況と証言を元に推理してみて下さい。

 

どうでしょうか？いったい水はどこから来たのでしょうか？

 

結論、3階の方は、倉庫室に使っており普段出入りしていない。

 

更に転勤中で、すぐには帰宅できない。

 

今までの状況とお話しを、経験に照らし合わせます。

 

不在かつメーターが回っていないので、「漏水」はなく

 

「雨漏れ」の線が濃厚という結論に達し、屋上防水をする事になりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

施行後、2階室内では多少強い雨が降った日でも、漏水が無くなりました。

 

家主様だけでなく2階ご入居者様からも、お礼のお言葉を頂きました。

 

この仕事だけでは無いでしょうが、感謝を頂きますと嬉しく思います。

 

これからも、感謝してもらえるような事をしていきたいと思いました。

 

 

最後までご覧頂き、有難う御座いました。

 

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