戸建改装の続き

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戸建改装の続き

2019/02/14 戸建改装の続き

 

前回お伝えしました、戸建の改装工事です。

 

1階をLDK+和室 = Big LDKにすべく解体を進めております。

 

木造住宅はマンションと違い、構造体すべて木材です。

 

築後20数年経っている住宅です。今は普通の金物補強が無いです。

 

近年の木造では、接合金物で各部を補強してます。

 

接合金物が使われる原因は、木材同士の接合部分の補強や脱落防止です。

 

金物により、地震等の際の靭性を高める働きがあります。

 

靭性とはグーグル曰く、「物質の脆性破壊に対する抵抗の程度。

 

またはき裂による強度低下に対する抵抗の程度のこと。

 

端的には破壊に対する感受性や抵抗を意味する。」

 

とのことですが、簡単に言うと材料の粘り強さ。

 

建物には、強度と靭性の折り合いをつけて設計されます。

 

硬ければ硬いほど、変形しませんが限界を超えるとすぐに壊れます。

 

それに対して靭性が高いと変形はしますが、なかなか壊れません。

 

そして構造物は地震等が発生した場合、壊れず避難の時間も稼ぎたい。

 

そうなると、すぐに限界を超えないように設計しなければなりません。

 

でも耐久力の限界を高くすると、建築費も二次曲線的に高くなります。

 

となると作り手は、現実的な予算でかつ緊急時の避難も確保したいとなります。

 

であればある程度の変形を享受しつつ、破壊されにくい建物が理想となります。

 

そこで靭性の高さが求められます。変形することは黙認して。。。

 

元々木造は、コンクリート造に比べて靭性が高いです。なんせ木ですから。

 

問題はコンクリートと違って骨組み全てが、一体になっていない点です。

 

木材同士をはめ併せて組んでいきます。

 

接続部は仕口加工して、簡単には外れないように細工はしています。

 

しかし鉄筋コンクリート造のように、完全一体にはなりません。

 

柱と梁をほぞで接続していても、縦揺れの際に外れて家が傾いたりしました。

 

そこで、その接合部分をより強固に固定させのが接合金物です。

 

よって近年の木造は靭性を確保しつつ、破壊を抑える建物になっています。

 

さて振り返って今回の戸建、金物補強は入っていません。

 

時期がまだ接合金物で補強、という時代ではなかったのでしょう。

 

でも、メーカー系の建物とあって結構しっかり作り込んでいます。

 

びっくりするぐらいのビスと釘の数で、解体する大工さんも辟易してました。

 

今回の改装、新たな造作壁の間柱を65ミリなのか105ミリか悩みました。

 

建物をバラシその構造を見た時、105ミリだと確信しました。

 

お客さんからの要望は無いですが、出来上がった時に違和感を感じると思いました。

 

初めて手掛ける防音室作成も有り、緊張と興味を持って工事させて頂きます。

 

 

閲覧頂きありがとうございます。

 

 

 

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